接頭辞(6):反対、否定、非ず、逆の意味になる語 ir‐

英語

日本語にも、不完全の「不」とか無責任の「無」、未完成の「未」、非課税の「非」のように、頭に否定的な文字を付けて、逆の意味にする単語ってありますよね。英語にもあって、それが今回ご紹介する接頭辞になります。日本語もいろいろありますが、英単語もたくさん種類がありますので、接頭辞シリーズとして整理していきますね。

ir-

接頭辞(3)のin-でお伝えしましたが、今回紹介する接頭辞ir-は、il-、im-と同様、実はin-の異形で、反対、逆、不を表します。発音の関係でスペルが異なっているだけ(正確には後に続くアルファベットが何か)で、ir-の場合は、語頭(接頭辞の後にくる語)がrの場合、発音の関係でin-ではなくir-に変わります。音で単語を覚えるときには意識しておきましょう。
ir-の後には、形容詞、名詞をつけることが出来ます。

ir-形容詞の単語

irregular:不規則な、変則な、ふぞろいな

→ir-+regular(規則正しい、系統だった、定例の、正常な)

日本でもレギュラー、イレギュラーという言葉を使うので、イがつくと反対の言葉になる、という意味合いは伝わりやすいかもしれません。レギュラーというと日本ではスポーツのレギュラーメンバーになる、という意味合いが強いかもしれません。英語でもそのままregularを使えますが、先発メンバーということであれば、starterまたは、startingを使うのが良いと思います。

irresponsible:無責任な、責任を負えない、責任(能力)がなくて

→ir-+responsible(責任のある、責任があって、信頼が出来る)

irreligious:無宗教の、反宗教的な、不信心な

→ir-+religious(宗教的な、信仰の、宗教(上)の、敬虔な)

irrelevant:不適切な、見当はずれの

→ir-+relevant(関連のある、妥当な)

irrefutable:論破出来ない、反駁(はんばく)出来ない

→ir-+refutable(論破出来る、論駁出来る)

irreversible:裏返せない、覆せない

→ir-+reversible(リバーシブル、逆にできる)

ir-名詞の単語

irrationality:不合理、理屈に合わないこと、理性のないこと

→ir-+rationality(合理性、道理をわきまえていること)

irreverence:不遜、無礼な態度、不敬な言動

→ir-+reverence(崇敬、(深い)尊敬、敬意)

irresistibility:抵抗できない、否応なし

→ir-+resistibility(抵抗性、固有抵抗、抵抗率)

接頭辞がつくとどうしても一単語が長くなって、とっつきにくくなりますが、resist が抵抗するという英単語であると分解できれば、可読性はありますよね。

今回は、反対、逆、不の意味をあらわす接頭辞、ir-を整理しました。

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