30.らくラクパートナー

エッセイ

母のお気に入りの服だ。

生地が柔らかく肌触りが良い。縫製もしっかりしていて身体周りはゆったり作られている。着る時、脱ぐ時もストレスがない。

母は気に入ったものを何度も着る。洗濯が乾いたらすぐに着る。だから質の良いものを少し持つ、と言うのが合っている。

らくラクパートナーはお値段が高めだが、母のお気に入りの一枚になる確率が高い。

スーパーの衣料品店やファストファッションは私の自宅近くにもたくさんあり、手軽に買えていいのだが、母が気に入って着る「アタリ」の服は10回に1回程度だ。

らくらくパートナーは百貨店にあるようだが、今は携帯でも買える。

病院の薬待ちの時なんかに画面を一緒に見て選べばよい。1週間もしないうちに自宅に届く。

サイズが合わないなと思ったら、来た箱に入れて送り返せば色やサイズを交換できる。返送料は自費。

それでもお気に入りの一枚に出会えたらラッキーなのだ。それほどに、親が気にいる服を娘が買うと言うのは難易度が高い。気に入らないとこっちがガックリきてしまう。

お気に入りの服が届くと、母は次のデイサービスに着ていこうかな、と気分が上がっている。鏡の前で何度も見ている。そんな姿をみると私も嬉しくなる。

気持ちが上がることは高齢者にとって貴重だ。

お気に入りの1着とこれからもたくさん出会えますように。





タイトルとURLをコピーしました