日本語にも、不完全の「不」とか無責任の「無」、未完成の「未」、非課税の「非」のように、頭に否定的な文字を付けて、逆の意味にする単語ってありますよね。英語にもあって、それが今回ご紹介する接頭辞になります。日本語もいろいろありますが、英単語もたくさん種類がありますので、接頭辞シリーズとして整理していきますね。
in-
辞書をめくると一目瞭然ですが、inから始まる英単語ってすごく多いので、接頭辞ではないinも多いですが、接頭辞の後に続く単語に見覚えがあれば、想像がつく機会も増えますし、覚える数も減らせますので是非覚えておきましょう。また、im-、il-、ir-の接頭辞も実はin-の異形で、反対、逆、不を表します。発音の関係でスペルが異なっているだけ(正確には後に続くアルファベットが何か)なので、音で単語を覚えるときには意識しておきましょう。
in-の後には、形容詞、名詞をつけることが出来ます。
in-形容詞の単語
incredible:信じられない、驚くべき、途方もない
→in-+credible(信用できる、確かな、説得力のある)
映画「Mr.インクレディブル」をご存じであれば、馴染みのある英単語ですよね。直訳すれば「信じがたい男」とでもなるでしょうか。超人的能力をもつお父さんとその家族が世界を救う、日本でも大ヒットしたアニメーション映画なのでご存じの方も多いと思います。
この映画の影響もあるのか、耳にする機会は、本家?のcredibleよりも接頭辞のついた、incredibleの方が多い気もします。amazing!と織り交ぜて使われているように思います。(あくまで一個人の感想です。。)
ちなみにですが、「Mr.インクレディブル」って日本のタイトルで、英語でのタイトルは「The Incredibles」なんですが、ご存じでしたか?
「The 名字(複数系)」で 「○○一家」 といった意味になるので、「信じがたい一家」となりますかね。ちなみに私は家族の中で奥さん(イラスティガール)が一番強いと思っています。ちなみにちなみにイラスティは「伸縮生、柔軟性」を意味するelasticity(elastic)から付けられているようです。
inactive:無活動の、不活発な、非現役の
→in-+active(活発な、現在活動中の)
グローバルの人員名簿などでは、在籍社員をactive、退職・休職者など就業していない人をinactiveとしてフラグを立てるケースもあります。
inexcusable:言い訳出来ない、許しがたい
→in-+excusable(許される、許しても良い、申し訳のたつ)
excuse me.ってごめんなさいとか、失礼しますとか、すみませんとか、カバー範囲が広い便利ワードですが、excuseが免ずるとか許す、といったコアイメージなので、in‐がつくと途端に怖い単語ですよね(笑)
in-名詞の単語
inexperience:未経験、不慣れ、世間知らず、未熟
→in-+experience(経験、体験)
indifference:無頓着、無関心、重要でないこと
→in-+difference(違い、相違、差異)
inaction:無活動、怠惰、怠慢
→in-+action(活動)
inattention:不注意、かまってやらないこと
→in-+attention(注意、配慮、気配り)
inequality:不平等、不公平
→in-+equality(平等、対等、等しいこと)
infeasibility:困難、実現不可能なこと
→in-+feasibility(実行できること、可能性)
inconsistency:矛盾、不一致
→in-+consistency(矛盾がない、言行一致、一貫性、濃度・密度・粘度)
今回は、反対、逆、不の意味をあらわす接頭辞、in-を整理しました。